大学院(博士後期課程)案内
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02大学院文化科学研究科博士後期課程が目指す教育~地域社会・職場等の課題に取り組む「俯瞰力を備えた高度な社会人研究者」の養成~ 大学を取り巻く現実に目を向けると、そこにはこれまでになく大きな試練に直面した日本社会があります。未曾有の自然災害とそれによって引き起こされた先例のない環境問題、経済ナショナリズムの終焉と経済のグローバル化、それによってもたらされた産業の空洞化及び産業・就労構造の著しい変化、極度に逼迫した公共財政、それらの根底にある少子高齢化と偏頗な人口構成、その直接的帰結としての医療と社会保障の問題、大きな社会格差等々、日本社会はまさに第二次世界大戦終結後最大の危機と変革の時代のただ中にあります。 今日の日本社会全体に関わる諸問題は、個々の人々が生まれ育ち、学び、働いて生活を営み、やがて死を迎える地域社会・職場等でこそより鮮明に、複合的・領域横断的に発現しています。地域社会・職場等には、地理的条件、社会経済的環境等の差異に起因する、全体社会とは異なった個別地域的・職域的な問題も存在します。そうした地域社会・職場等の直面する諸課題を把握し理解した上で解決していく試みは、もはや、国が一律に主導し得るものではなく、それぞれの地域社会・職場等が保有する人的・経済的・自然的な諸資源を活用し「内発的」に取り組むべき課題となっているのです。 そうした状況の下で、現在の日本では、現実に地域社会・職場等で生活し働く人々、つまり「社会人」が直面する諸問題をさまざまな連携と協働を通して理解し、解決していくことができる取り組みと仕組み作りが強く要請されています。同時に、そうした社会人を、高度な調査力、分析力、研究力を持ち、各分野での政策立案とその実施に関わる能力を備えた人材として育成する高度な教育機会も社会的に強く求められているのです。換言すれば、現代の日本社会では、地域社会・職場等における課題解決にむけた取り組みとそれを支える十分な俯瞰力あるいは実践力を備えた高度な社会人研究者、“新しい公共”ともいうべき地域社会・職場等の各分野における政策を担いリードしていくことのできる中核的な人材の育成が重要な課題となってきているのです。 放送大学では、これまでも学部と修士課程において、地域社会・職場等の具体的諸問題に取り組み、実践的課題解決に資する能力開発と研究の機会を提供し、成果を上げてきました。その基盤の上に、博士後期課程を設置して地域社会・職場等の課題解決をリードする中核的な社会人研究者を育成し、質の高い社会貢献を図ります。大学院文化科学研究科博士後期課程の教育目的●学修・指導上の特色学位取得までのプロセス履修カリキュラムプログラム紹介チームによる研究指導体制学長メッセージ沿革人材養成と入学者受入方針博士後期課程の教育目的Q&A 特定研究基盤研究

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