教養学部案内
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18 生活と福祉コースの授業の例食品はさまざまな化学物質の混合物であり、栄養機能、生体調節機能を通して、私たちの生命維持に重要な役割を果たしています。そのため、食生活の偏りが疾病を招くこともあります。本講義では、食品や食品成分による生化学過程を基礎から学習し、現代における食と健康を取り巻く課題の理解を図っていきます。疾病を持つ人々に対して適切な看護を行うには、その原因や基本的な病変の概念、疾病がもたらす身体内部の変化と生活への影響、疾病の回復過程とそれを促進する要因について理解することが必要です。本講義では、さまざまな疾病が生命活動や生活にどのような障害をもたらすのかを解説していきます。疾病がもたらすさまざまな障害を解説生きるうえで不可欠な“食”を考える 「感染症」と聞いても、あまりイメージがわかないかもしれません。ではインフルエンザ、ノロウイルス、HIV等はどうでしょう? 一度は耳にしたことがありますよね。これらはすべて感染症です。例えば結核。発掘された数千年以上前の人骨から結核菌の侵食痕が発見されています。また、武田信玄や高杉晋作等、歴史上の人物の多くが結核を患い亡くなったといわれています。もし彼らの時代にワクチンが開発さ れていれば、歴史は変わっていたかもしれません。 現代においてはすでに駆逐されたと思われていた感染症が、再び流行するということがあります。感染症は、私たち人類が昔から現代に至っても悩まされ続ける、とても身近な疾患なのです。そのため、感染症に対して正しい知識を持ち、予防することは大切です。 人が健康的に生きるためには、感染症の他にも、さまざまな疾患やその予防法等を正しく理解し、″ヘルスリテラシー〞を高めることが重要。このことは、医療従事者のみならず、あらゆる人に有効であると思います。      Living&Welfare 生活と福祉コース「感染症と生体防御(ʼ18)」知を耕す誌上講義科目選びのヒント「食と健康(ʼ18)」吉村 悦郎(放送大学教授)佐藤 隆一郎(東京大学大学院教授)私たちの生活を支えている不動産ですが、その知識を身につける機会はほとんどありません。その結果、自分の知らないうちに不動産をめぐる被害者になったり、場合によっては加害者になってしまうこともあります。安心して居住できるすまい・まちを考えることを目指し、生活者の視点から不動産学を学んでいきます。安心に暮らせる不動産の知識とは?「生活者のための不動産学への招待(ʼ18)」齊藤 広子(横浜市立大学教授)中城 康彦(明海大学教授)「疾病の成立と回復促進(ʼ17)」岡田 忍(千葉大学大学院教授)佐伯 由香(愛媛大学大学院教授)田城 孝雄 放送大学教授東京大学医学部卒業。日本医師会総合政策研究機構主任研究員、順天堂大学医学部公衆衛生学講座准教授等を経て、現職。専門は内科学、公衆衛生学、地域医療学。歴史を変えるかもしれない感染症

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