教養学部案内
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21人間と文化コースの授業の例西洋哲学のウラに、宗教あり日本の古代中世史が書き換わる!?科学の歴史と思想の関係「何ゆえに、われわれは今、ここでこうして生きているのか」を根本の問いとして、主な「根源思想」を振り返りながら西洋哲学を考えます。また、アメリカ先住民や日本の思想、産業、科学技術、環境問題、医療の進歩等に幅広く照らし合わせ、現代の哲学・思想を広い視野から捉え直します。「哲学・思想を今考える(ʼ18)-歴史の中で-」魚住 孝至(放送大学教授)前6世紀から4世紀の古代ギリシア・ローマ時代の哲学、およびキリスト教の自己理解と西洋中世哲学(15世紀まで)を、歴史をたどりながら概観。各時代の鍵となる重要な思想家や、哲学の背景にある古代の自然宗教や一神教の伝統(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)との関係についても理解を深めます。日本列島の始まりから16世紀までの古代中世史像を、基本となる史料・史跡や国際交流の記録から探ります。現在、発掘調査の成果やさまざまな新史料の発見によって、列島の歴史像は多元的に見直されています。こうした最新の動向を踏まえ、日本列島の新しい古代中世史をたどります。「日本の古代中世(ʼ17)」佐藤 信 (放送大学客員教授)近藤 成一 (放送大学教授)       Humanities&Culture人間と文化コース「『方丈記』と『徒然草』(ʼ18)」 鎌倉時代の初めと終わりに、日本文学の新たな領域を切り開く2つの作品が登場しました。いずれも個人の思索を理知的に書き綴った画期的散文『方丈記』と『徒然草』です。誰もが知るこれらの作品から、「古典」の枠を超えて、今を生きる私たちにつながるものを多く読み取れることにお気づきでしょうか。 例えば〝人と住み家〞をテーマにした『方丈記』は、当時の災害を正確かつ具体的に記した「災害記」としても読むことができます。その描写と思索のリアリティーは、とても遥か昔の出来事とは思えないほど。一方『徒然草』を読むと、一冊のなかで作者・兼好の考えが深まり、次第に柔軟になる様が見てとれます。それは、「今、ここを生きる」という日々の暮らしを重視しているからこそ。また、現代では誰もが当たり前のように自分の考えを書いて発信しますが、そうした「自由な文章の書き方」の最初のお手本となったのも、この『徒然草』でした。 古典文学のなかに流れるこうした現代性を感じ取ることで、皆さん自身の思索が広がり、人生を「よりよく生きる」ヒントとなりましたら幸いです。「西洋哲学の起源(ʼ16)」荻野 弘之 (上智大学教授)桑原 直己 (筑波大学教授)島内 裕子 放送大学教授東京大学文学部国文学科卒業。同大学院修了。博士(文学)。主な著書に『徒然草をどう読むか』(左右社)、訳・校訂書に『徒然草』『枕草子』(筑摩書房)等。「古典」という名の現代文学を読み解く

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