大学院 博士後期課程案内
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研究指導体制History of The Open University of Japan 1981年 6月放送大学学園法(昭和56年法律第80号)公布・施行1981年 7月放送大学学園設立1983年 4月放送大学学園により放送大学設置1985年 4月放送大学学生受け入れ開始 1989年 4月第1回卒業式の挙行■沿革1998年 1月CSデジタル放送による全国放送開始1998年 10月全国の学習センターで全科履修生受け入れ開始2001年 4月放送大学大学院修士課程設置2002年 4月放送大学大学院修士課程学生受け入れ開始 2003年 10月放送大学学園法(平成14年法律第156号)の施行に伴い特殊法人から特別な学校法人に移行2004年 3月最初の大学院修士課程学位記の授与2006年 12月地上デジタル放送開始(関東エリア) 2010年 5月学生サポートセンター設置 2011年 10月BSデジタル放送開始 2014年 4月放送大学大学院博士後期課程設置 2014年 10月放送大学大学院博士後期課程学生受け入れ開始 2015年 4月オンライン授業開始01 私は運動が大好きです。人生の相当な時間を、体の動かし方の工夫、失敗と成功、その悲しみと喜びを味わうことに費やしてきました。また職業として学問を選び、それ以外の人生を知りません。そんな中で二つの世界に共通の提要ありとの認識に至り、本日は研究者の玉子となる皆さんへの提要無料教授。 一流の競技者は、どんなに速く動いても体の軸と目がぶれない。一流は常に目の位置を軸に水平に保ち、強さと正確さを同時に実現する体のひねり、回転の巧みが群を抜いています。球技ではボールと自分の体の距離の取り方が決定的な要素となります。ボールに正確にしかも強い力を伝えるためには、しかるべきタイミングでしかるべき位置にいなければなりません。レベルが上がるほどボールの移動速度が速くなり、広範囲になります。その中で、移動するボールと自分の距離を的確に保つためには、周りとボールの関係を正確に観察し、いち早く移動するための情報の処理能力と体の動きの連動が必要です。それを決定的にするのが目の役割です。 頭が軸の前後左右に大きく動き、目の位置が変わると距離の測定が不正確になります。また、素早く強くボールに力を伝えるためには、体をねじって戻す力を使わねばなりません。体が前後左右に傾くと正確なひねりと強い戻しができません。高く低く弾むボールと最適打点との上下の調整を膝の屈伸で行い、少し前傾し、頭と背骨の縦と、腰の横の軸をしっかり保って、追い求める対象との距離を常に適切に保ち、正確に力を加えことのできる筋力と反射系を持つこと。これが運動の提要。 翻って考えるに、学問はどうか。学問は対象の観察と、その結果の叙述、それを前提にする自己主張からなる複合行為で、学問的主張を行うことはそのような作業を長期に続けることに他なりません。 観察対象は時に観察者の価値観と観察対象の関係を鋭く問いかけます。時間は経過し、対象は千変万化。その中で観察する主体も時に素早く動かざるを得ない。が、軸は常に動かない。また、自己の主張が説得力を持つためには、専門性の縦軸をしっかりと保ちながら、同時に横の広がりを持つこと、他の学問分野の知見や考え方も知り、自らの限界を補う柔軟な思考が必要。程のよい前のめりはあらまほしく、逆は厳禁。ひねりは良いが、右や左に傾きすぎることに常に留意と覚悟が必要。これが職業としての学問の提要。 運動も学問も、ルールの中での競技者の自己主張のぶつかり合いである以上、競技者のあらゆる戦略の基礎は、競技者自らの短所と長所の自己認識。放送大学の博士課程における明白な短所は専門の層が薄いこと、長所はそれだけ横の広がりが大きいこと。縦と横の独自の組み合わせを自らが高く評価される個性とする差別化戦略が、職業的研究者の最奥部にある提要。 深い研鑽の成果が世に高く評価され、広く社会に還元されることを祈ります。放送大学長來生 新 専門は法律学、特に経済法、行政法。最近はもっぱら海の利用や管理に関する法制度の研究、提言活動を行う。横浜国立大学名誉教授。法学修士(北海道大学)。MESSAGE学修・指導上の特色学位取得までのプロセス履修カリキュラムプログラム紹介学長メッセージ沿革人材養成と入学者受入方針博士後期課程の教育目的Q&A 特定研究基盤研究正確さと強さの実現、運動と学問の最奥部にあるもの

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